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適性検査と教育研修・人材開発ツールTA PACK SYSTEM ®

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利用例(3)人間関係を読みとる

早期離職防止を経営課題とするA社は社員のエゴグラムデータを分析し、早期離職者を大きく3つのタイプに分類をしました。
それぞれのタイプに対する対応策を立てることで、離職率を抑えることができました。

Aさんの場合

非常に厳格な親に対して自立心、反抗心を伸ばしながら人格を形成したことが読みとれます。強い信念や達成欲求、行動力を持っておりリーダーの資質を強く備えています。しかし、ワンマンな傾向が強くて気遣いや思いやりに欠ける部分があり、失敗などが起きると周囲を責めることで自身を正当化してしまう傾向があります。逆N型と呼ばれるタイプです。

CP、FC、RCがAよりも高いので情感に流されると必要以上に批判的、わがまま、攻撃的になってしまう傾向が読みとれます。

NP、ACが低いので周囲を気にすることなくマイペースである反面、気配りや協調を苦手としていることが分かります。

自信に満ちた姿勢であるが、相手には否定的な態度で、支配的な人間関係を形成する傾向が読みとれます。グラフが大きく表れており、非常に強引、強硬な姿勢で周囲を巻き込んでいることが多く見受けられます。

Bさんの場合

優しく従順な親をモデルにして人格を形成したパターンです。優しく振舞う人で、周囲への気配りも大変に穏やかです。しかし、自分の欲求や感情の発散を抑えてしまう傾向が強く、自身に負担がかかる状況が続くとストレス状態におちいりやすい性格とも言えます。自分への自信が欠けているので優柔不断になり、依存的になってしまいます。N型タイプです。

NP、ACがAよりも高いので情感に流されると必要以上におせっかいになったり、周囲の意見を気にするあまり自分を抑制してストレスを溜めてしまうことがあります。

FC、RCが低いので協調性が高い反面消極的であることや、気分転換などのストレス解消を得意としていないことがうかがわれます。またCPの低さから他者に対して指導的な役割をこなすことを苦手としていることも読みとれます。

他者を肯定、評価することが出来るが自分に対しては非常に否定的で自信喪失状態であることが分かります。自分の能力や判断に自信がないので非常に受身的な姿勢が強く出ており、ストレス状態におちいりやすい傾向です。

AさんとBさんの関係を読みとる

リーダーシップを発揮し、率先して行動するAさんと、気配りを欠かせずに他者をサポートしていくBさん、という組み合わせは非常に明確に役割分担がされており、バランスが良い組み合わせと言えるでしょう。AさんがBさんを終始リードをしていく関係になります。

ただし、Aさん、Bさんともに情感に流されてしまいやすいという共通点があり、ともするとAさんは必要以上に支配的、独断的になってしまい、Bさんも消極的、依存的になってしまうことが注意点です。また場面によってはAさんがBさんに責任を押しつけ非難し、Bさんもそれを真に受けて自虐的な内省をしてしまうことがあるかもしれません。このような状況になってしまうとBさんにとっては非常にストレスの多い人間関係とも言えます。

Bさんが必要以上に自分をおとしめる傾向が改善されれば、二人の関係改善のきっかけにもなります。

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